第8章 遠征!
黒尾side
俺と佳奈は、
飯を食い終わると、
食堂を後にした。
すると、深刻そうな顔をして、
佳奈が俺に話しかけてくる。
「テツ…どうしよ」
「どうした?」
佳奈にいつもの笑顔が見れない。
なんかあったか?
「テツ…あの…ね?」
佳奈は、
声を絞り出すように言葉を発した。
「お風呂…入りたくない…の」
「何でだ?
…もしかして、女の子の…」
俺はそこまで言うと、
佳奈に言葉を被された。
「変態!そんなんだったら、違う人に言うし!
…気づいてよ…」
それ以上のこと…
もしかして
「傷跡残ってるのか?」
佳奈はコクリと頷く。
「じゃあみんなが出てから入った方がいいな」
「その手があった!
ありがと!テツ!」