第6章 いとこ
黒尾side
俺は佳奈からスマホを取る。
すると、スマホを耳に当て、
電話の相手に言う
「京治くん…だっけ?」
「赤葦です。黒尾さんですか?」
赤葦…京治?
俺のことを知ってる…
この声…
「梟谷の?赤葦?」
「そうです。
ちなみにセッターです。」
って
え?は?
佳奈の従兄弟って…
「お前かよ!!!
てかなんで、すぐ俺のこと気づいたんだよ?」
俺は気になっていた事をきく
すると、赤葦は、段々と言う
「前、佳奈と道でバッタリ会ったとき話してんですよ。
その時佳奈が、黒尾さんのこと言ってたんです」
俺のこと…
「なんて言ってた?」
「えっと…
厨二病みたいで患ってそうだけど、優しくて、頼りになるんだよ?
って言ってましたよ?
そん時俺、あ、黒尾さんだなって思って、佳奈さんに聞いたらそうらしかったので
佳奈さんの近くにいるのと、
声で黒尾さんだなって分かりました」
佳奈…最初の言葉をなくしたら、完璧だ。
あと赤葦…
「佳奈の言葉のどこで分かった?」
「厨二病みたいで患ってそうってとこです」
「よく分かったな…」
なんでそんなんで分かるんだ…
ったく…
すると、赤葦は、今の俺を怒らすには完璧な言葉を言う
「まぁ俺、先輩好きなんで」
コイツ…
絶対悪い子。
後輩に怒らない俺、
マジいい子。
俺は電話をきり、佳奈に返す