第6章 いとこ
電話はテツが勝手にかけた
…まぁ電話相手の名前教えたの私なんだけどね
すると、電話相手が出た。
「“京治”?」
私はまず、京治の名前を呼ぶ。
「そうだよ?」
私は、言っていいのかな?
と、考えると京治が言う
「用がないなら切るよ?」
私は京治のその言葉に、急かされ、
やっとの思いで言うことにした。
「えっと…家に…泊ま…」
ちゃんと聞こえたかな?
声、大きくて無かったし聞こえなかった?
「何?家にトマト?」
京治それはふざけすぎですよ?
家にトマトごときでこんな緊張しないし!
そもそも家にトマトってなんなのよ!
私は呆れて京治に言う
「家に泊まらせて?」
「良いけど…何があったの?」
京治には教えないといけない。
でも…
「ゴメン…ここでは言えない…かな?」
できるだけ明るい声で言う
すると、テツが私のスマホをホイっと取り上げた