第5章 パーカー
席に着くと、テツローが声を掛けてくる。
「大丈夫…じゃないか」
「まぁね、この暑い中、長袖だもん」
すると、テツローほ私に問いかけてきた。
「そうか…
てかさ、お前遠征来れんの?」
「あと、2週間あるし、平気だと思う。
部活もできることは手伝うから」
「約束な?」
「守れるか分かんないけどね」
すると、さくらん先生は私たちに注意する
「そこっ!喋りすぎ!クロくんと佳奈ちゃんっ!」
クラス中がドワっと笑う。
うぅ恥ずかしい…
テツローの言葉を無視して、
私は外を見る。
「おっリエーフ体育かぁ…」
いいなぁ体育。
リエーフの髪走ると、サラサラーって、
凄いなぁ
そんな風に見とれてると、
リエーフは私にきずいたのだろう。
ふわっとした笑顔で私に向かって笑う。笑う。
私は照れ隠しで黒板を見る。
テツローはそんな私にきずいたのだろう。
私を見ながらニヤニヤしてくる。
そんなテツローを、無視し、残りの授業を、頑張った。