第4章 自分では気付かない嫉妬
「出た…よ…テツロー?」
そう言う佳奈の、顔は、
とても真っ赤だった。
理由は知ってるけど、とぼけてみた。
「顔、赤くしてどうした?」
「なんで…
なんでTシャツしか貸してくれないの!」
「平気だろ?
だって服のサイズ、俺のがデカイし、
お前が着たらワンピースみたいになるだろ?」
「パンツ見えるよ…バカ」
そう言った佳奈は弱々しかった。
でもそんなこと気にせず、
佳奈の背中を縦、一直線になぞる。
「ブラつけてるだろ?
外せよ。お前寝る時外してるだろ?」
「寝る時は外すよ?」
「今、外してよ?」
そう言うと、手を袖から抜き、
服の中で、ゴソゴソと脱ぎ始めた。
「はい、偉い偉い。」
俺はそう言うが、
たまに、谷間が見えるし、
パンツも見えるしで、
俺的には、
偉い偉いではなく、
エロいエロいである。
「テツロー…眠い〜テツローの部屋連れてって?」