第28章 君と私は桜の下で。
「そう言えばさ、お前、どこ中出身?」
「北一…宮城の」
「おー…宮城ねぇ」
どこ中だろうが関係ないだろ…
でも、なんで教えてしまったのだろうか…
すると、昇降口についた。
昇降口には人だらけ。
人混みやだぁ…
すると、隣の男が言う
あ、名前聞いてないな
「あ、お前とクラス違う
てか、お前一ノ瀬綾夏って言うんだな」
綾夏…?
誰だそれ…
あ、苗字が一緒の人がいるんですね。
まぁ、その事を教えるのはやめよ。
面白そうだし
「あ、ちなみにアナタの名前は?」
「俺は、黒尾鉄朗だ」
あ、まって同じクラスなんですけど…
あああー…私ってばホントについてないな