第26章 お前のカラダはチョコの味
バレンタイン当日。
だが、そんなこと忘れて朝練に。
部活へ行くと、
すでにいた後輩が女子のようにキャキャーと
騒いでいる。
…女の私よりバレンタインを楽しんでる…?
すると
リエーフが私のもとへ来る。
「おはようございます!!」
「おはよう」
いつも通りそう返すと、
リエーフは笑顔で言う。
「チョコ下さい!」
と。
「えー、リエーフの分ない
他の女の子に言ってみてよ?
私はいろんな人にチョコあげないから」
「じゃあ、代わりキス、してくださいよ」
「え?何言ってるのよ
ボールだしとか、いろいろやることあるでしょ?
ちゃんと手伝いなさい」
一瞬、オスの顔を見せたリエーフだったが
すぐにいつもの顔に戻り「来年は!」と言って
どこかへ走っていった。
一瞬、リエーフの瞳に吸い込まれそうになった。
危ないな…