第3章 思い出したくない記憶
佳奈は、俺の部屋のベッドに腰掛ける。
俺は、佳奈の方を見る。
「なぁ、俺、本当になんかした?」
「してない」
俺は、佳奈がなぜ逃げ出したのかを考える
すると、ある答えにたどり着いた。
「じゃあ、一人暮らしって言われて嫌だった?」
すると佳奈は、顔を下に向け言う
「嫌な記憶思い出した…それだけ…
テツローはなんも関係ないし、悪くない」
「それ、俺にも教えてくんない?」
俺は、佳奈に言う。
何があったか、知りたいから、
教えてもらうわけではない
確かに知りたいが、
人に教えたくないことだってあるだろう
でも俺は親友なんだろ?
だから親友としてその嫌な記憶を少しでも軽くしたい。
そう思ったんだ。
だから俺は言う
「俺にも教えてくれないか?」
と、
「俺にも話したら、佳奈だけで辛い記憶、
背負わなくてよくなるだろ?」
と、
そして、一番思ってること、
「1人だけで悩んでるお前は見たくない」
返事は、どうだろうと、
思ってることは言えた。
「教える。」
佳奈はそう言い、
思い出すように斜め上を見て言った