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【HQ】俺が恋したのは超鈍感少女だった

第19章 呼び出し




ミホさんと私だけの空間。


…めちゃめちゃ緊張するっ…!




「佳奈ちゃん。
私のことどう思ってる?」



ミホさんのこと…
分からない。

どうしてこんなことを聞いてきたのかも
分からない。

どうしてテツを部屋から追い出したのかも
分からない。

なんにも分からない。



分からないことだらけで
頭が混乱しそう。



そんな時、
ミホさんが苦笑しながら口を開いた。


「ごめん…ごめんね。
こんなこと聞くなんて鬼かな?
少し気になっちゃってさー」


いつもは大人びているミホさんが、
今は幼く笑っている。

この顔は悔しくも私より全然可愛くて、
この人がテツと付き合っていたなら
今の私…釣り合わない…?

とか考えちゃう。


するとミホさんが
私の考えてることを分かったかのように声を出した。


「大丈夫よ。
テツはもう私のこと好きじゃないの。
今は佳奈ちゃんの方が絶対好きだから。
私が言うんだからホントだよっ!」



少し前までは、
私のこと嫌いで少し感じ悪そう
…少しだよ!?
だったけど、
今はとても優しい人。
テツが好きになる理由が分かる。



「ミホさんはテツと釣合いそうでいいですね。
テツにも愛されてたでしよ?」


すると思い出しながら
言葉を発しているからなのか、
少し上を見てミホさんは言った。


「私は…テツに愛されなかった。
だから佳奈ちゃんに嫉妬してたの
…今は違うわよ?冷たく当たっちゃってごめんね。


…少し昔話をさせてもらえないかしら?
私と鉄朗の話。」



ミホさんとテツの話。
すごく気になるしミホさんがテツに愛されていない。
と言った理由が気になる。


だから私はコクリと小さく頷いた。
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