第18章 同じこと。
トントン
京治の部屋の前でドアを2回ノックすると、
動く音が聞こえなかったので、
私はそのまま京治の部屋に突撃した。
ベットまで来ると、
京治の頬をつついて京治に話しかける。
「起きて!京治
…っ起きてるし!」
京治は私が頬をつついてる手を引っ張ると、
ベットに私を入れた。
簡単に説明すると、
添い寝状態。
「おはよう。京治」
京治は少し私を見ると、
シーツを引っ張り私に見せつける。
すると口を開いた。
「佳奈。覚えてる?
俺らこのシーツでキモチいことしたんだよ?」
悲しそうにそう言い、
引っ張っていたシーツを離す。
思い出して恥ずかしくなりながらも、
私は、京治の目を見て伝えたいことを話す。
「そ…だね。
私さ、テツのとこ行っちゃうけど、
京治のことは忘れないよ。
テツとは好きの種類違うけど
私、京治のこと好き。
…京治さ、言ってくれたでしょ?
文化祭の時に…覚えてない?」
京治にそう問うと、
京治は私の腰に手を回し
自分の方に引き寄せて私の目を見ると言った。