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【HQ】俺が恋したのは超鈍感少女だった

第9章 付き合ってないしデートじゃない!




角にいたのは、
小さな女の子。


「どうしたの?」
私は女の子に問う。

すると、女の子は泣きながら言った。
「っママ…いなくなっちゃった…!」

弱々しい声で、
とても助けたくなる。


「迷子…だよね…
お母さん、今日どんな服着てた?」

「…」

「忘れちゃった?」
私は女の子に聞くけど、
忘れちゃったみたい。

まぁこんな状況で、
何かを考えるのって大変か…


「名前は?…あと、何歳だ?」
テツが聞くと、
女の子は言う。

「アヤカ…4歳」
指を4つ伸ばして、
手で4の数を出す。

「じゃあお母さん探そうか」

私はそう言うと、
近くの、自販でオレンジジュースを買い、
迷子センターに連れていこうとする。
だが途中で、アヤカちゃんを呼ぶ声。

そちらを向くと、お母さんらしき人が、
手を振りながらこちらへ来る。


「アヤカ…!
ありがとうございます!」

お母さんは、
アヤカちゃんの手に持っているものを確認すると、
再度口を開く。

「ジュースまで…
アヤカ、ありがとうは?」

「おねえちゃん。おにいちゃん。
ありがとう」


すると、女の子は、
スカートのポケットから飴を取り出し、
私たちにくれた。

「ありがとうね」

「ありがと」
テツは、そう言うと、
アヤカちゃんの、頭をポンポンと、
撫でた。

飴を見ると、
『かわいいからあげる。』
と、言う文字と、
苺の柄が書いてある
いちごみるくの有名な飴。

私はその飴をぼんやり見ていると、
アヤカちゃんがとんでもないことを発言する。




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