第9章 妖刀「猫柳」
「ニャッ!」
何かに気づいたナルミは突然
ガバッと山崎を抱き締め
「ニャアァン」と山崎の頬に自分の頬を擦り寄せた。
「ちょっ!ナルミちゃん!?」
山崎は顔を真っ赤にして驚く
「ニャアン」と、とろんとした目をして
山崎を見つめペロペロと首筋を舐め始めた。
「ナルミちゃん!!ふっ副長の前でそんな!
あぁ!!なんか、有難うございます!!」
「有難うじゃねぇ!!!
ナルミ!どうした!離れろ!」
「ニャアニャア!!!」
離れたくないと言わんばかりな顔をして
さらに山崎にぎゅっと抱き着く
「俺って昔から結構動物に好かれるんですよ
だからかなーなんて」
デレデレと嬉しそうにニヤケながら
あはははと笑うと袖からボトリ。とマタタビが落ちた。