• テキストサイズ

真選組女中物語

第9章 妖刀「猫柳」




山崎に状況を説明した後、
総悟は土方の部屋の前の縁側に腰を掛けて話す。

「探すって言っても容易じゃありやせんぜ。
てんで検討がつかねぇや。

この際もう一度山崎とナルミさんの頭をぶつけて
山崎に猫に戻ってもらいましょう

その後は山崎を街に放して野良猫として
生きてもらえば全て解決でさァ。」


「名案だが、またナルミに痛い思いは
させられねーだろ。」

ナルミは土方の膝にあごを乗せて
スピースピーと気持ち良さそうに寝ていた。


「全く。ナルミさんのこととなると
過保護なんだからねィ。」





「副長ー!頼まれたもの買ってきました!」

ハァハァと息を切らした山崎が
何やら大量の荷物を持って現れた。


「おう。ご苦労
おら!ナルミ好きなもの選べ!」

「ニャア!!」


その袋の中には
猫のおもちゃやらふかふかベッドやら
たくさんの猫グッズが入っていた。




「ほんとにナルミさんのこととなると
過保護な人でさァ………」

/ 160ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp