第9章 妖刀「猫柳」

「猫プレイもいいですけどナルミさんに戻ってもらわねぇと困りますぜィ。」


猫じゃらしをフリフリしながら
総悟はナルミをあやすと
ナルミはニャっ！ニャっ！と夢中で猫じゃらしを
追いかけた。




「この取り憑いてる猫の未練を叶えてやらねばいかんなぁ。しかしどうしたものか…」

近藤はうーんと腕を組み考え込む。

「やるしかねぇだろ」

土方はヒョイとナルミを抱き上げ
あご下を撫でると

ゴロゴロと気持ち良さそうに目を瞑る。

「元に戻るまで俺がナルミを飼う。
とにかく猫の未練が何か探しだすぞ！」

そう言って三人はその場を後にした。




「あっあのー！誰か状況を説明してくださーい！」



一人残された山崎だった