第9章 妖刀「猫柳」
「なんだか眠くなって来たニャ~。」
本を読み終わった山崎は
ふわあ~あ。とあくびをし指先を丸め
くしくしと顔をかく。
「少し寝るかニャ…」
うつらうつらと布団の上で体を丸くし
ペロペロと丸めた指先を舐め眠りについた。
翌朝
「山崎の野郎、会議に遅刻とは
いい度胸してるじゃねぇか。」
空席の山崎の座布団に目をやりながら
土方はタバコをふかす
「どうしたんだろうなザキのやつ。うんこが
止まらないのかも知れん。誰か様子を見に行ってやれ」
近藤の指示で隊士の一人が
山崎の部屋に様子を見に行った。
山崎待ちの会議部屋に
コンコンとノックが響く
「あの~。会議中申し訳ありません。
来客の方が……その、とっても緊急です。」
ダラダラと冷や汗をかきながら
ナルミが顔を出した。
「「緊急?」」
土方と近藤は?マークを頭に浮かべた。