第7章 ハートの形
隊士達の言葉の意味がわからなかったが
実際に食堂で配膳をするナルミを見たら
一目瞭然だった
潤んだ瞳で
火照った頬で
悩ましげな表情をしていた。
確かにエロい…
ごくっと息を飲んだ
そんな物欲しげな顔で配膳しているものだから
土方だけではなくほとんどの隊士は顔を赤らめ
ナルミに釘付けになっていた
「ナルミ」
「あ!土方さん、今日は遅かったですね。早く食べないと冷めちゃいますよ」
「お前、熱でもあるのか?顔が赤いぞ」
「あぁーやっぱり赤いですか?なんだか
身体がおかしくて…熱は平熱だったんですけど」
「ほんとかよ。どれ…」
ピトっと熱を確かめようと
ナルミのおでこに土方が手を当てると
「やぁんっっ!!」
またしたもビクビクっと身体に刺激が走り
甘い声を出してしまった
「おまっ!なんちゅー声出してんだよ!」
ナルミの甘い声に隊士達がざわつく
中には鼻血を垂らす隊士もいた
「ごめんなさい!身体に触られると
なんだかぞくぞくしちゃって…」
「とっとりあえずお前今日は休め!」
「いえ、そんな、」
「休め、副長命令だ」
「…はい。」
しゅん…