第6章 吹っ切れてしまえ
「その怖がる顔もそそるな」
そう言ってナルミの襟元に手をかけ
着物をはだけさせる
「やだ!」
必死に抵抗するが手足を縛られているため
その抵抗はほとんど意味をもたなかった
(やだよ…怖い!助けて
土方さん!!!!)
ぐはっ!!!
バタリとボスの男は倒れ込んだ
「だっ誰だ!」
「ナルミ、待たせたな」
「土方さん!!!!」
「御用達改めである!真選組だ!!」
「ってってめぇ!」
バァっと一気に土方に斬りかかる犯人達を
息をつく間もないほど鮮やかに斬り倒す
バタバタと
あっという間に犯人達を倒し
ナルミの縄をほどいた
「遅くなって悪かった。何も怪我はねぇか」
ポロポロと涙を流すナルミを
土方はきつく抱き締めた
「お前が拐われたと聞いた時、生きた心地がしなかった。絶対にお前を助けるって思った
俺が一生お前のことを守る。
ナルミ、好きだ。」