第6章 吹っ切れてしまえ
「みんな、おはよう!」
近藤の挨拶に
ビシッと敬礼をして隊士達は
おはようございます!と威勢よく挨拶を返す
「最近攘夷浪士に目立った動きはないが、そんな時こそ気を引き締めて警戒しろ」
土方が書類に目を通しながら進行をする
会議は30分ほどで終了し
ぞろぞろと会議部屋から出てくる隊士達に出くわした。
「あれ?ナルミちゃん、なんか今日はいつもと雰囲気が違うね。(すげぇかわいい!)」
山崎はいつもよりめかし込んだナルミに
顔を赤くして話しかけた。
「今日は久しぶりの非番なので、お出かけします」
「そうなんだ。もっもしかしてデート?」
山崎の質問に隊士達の耳がダンボになる
「いえ、最近できた女の子のお友達と買い物に出掛けるんです」
その言葉になぜか隊士達がホッと安心する。
「では、いってまいります!」
「気を付けてね~」
「はーい!」
「かっぐらちゃんあーそーぼ!」
「ナルミ!待ってたネ!」
そう、最近できたお友達は神楽のことだった。
万事屋の玄関をノックすると
勢いよく神楽が出迎えた
「おう。ナルミ、今日はいつもと雰囲気違うじゃねーか」
続いて銀時も出迎える
「隊士さん達にも言われました。
江戸の街をお出かけするの初めてなので気合い入れすぎちゃいました…変ですか?」
「いや、すっげぇかわいい。それ土方くんにも見せたの?」
「いえ、今日はまだ土方さんには会ってないです」
「そっか。野郎に会ってたら外出許可降りなかったかもな。あいつ心配性だからな」
「?心配?」
「そうそう。ナルミちゃんがかわいすぎるから心配になっちまうってこと」
「???」
「ナルミ!早く行くヨ!」
「あ!うん!じゃあ行ってきます!」
「はいよ~晩ごはんまでには帰るんですよ~」
「お母さん!?」