第5章 ヒロインの心は
午前中の一通りの仕事が終わり
しばしの休憩時間になった
「はぁ~お茶が美味しい」ナルミは
縁側に腰掛けしみじみお茶を味わう
「お前はババァか」
「ふっ副長!ババァとは失礼な…」
「このあと買い出しだろ?付き合う。」
「え!大丈夫ですよ!?副長ともあろうお方を付き合わせるなんてこと」
「気にするな。マヨネーズの品揃えをチェックするだけだ」
「ほ、本当ですかそれ…」
「あと、」
「はい?」
「名前で呼べ」
「え…?名前、えっと……土方、さん?でしょうか?」
「……………」
タバコをくわえながら何か考えている様子で
目をつむっていたが、何か納得したように目を開け
「まぁ、いい。今はそれで。
おしっ!ほら行くぞ!」
「あっ!はい!」
今は?それってどういう意味なんだろう?
「土方くぅーん、何?お宅ら市民の税金でデートですか?」
「チッてめぇは何で俺の行くところ行くところ現れるんだ?何?なんなの?友達になりたいの?!」
「誰がてめぇなんかと友達になるか!」
「坂田さんこんにちは」
「ナルミちゃん、真選組辞めたくなったらいつでも万事屋においでね。いつでも待ってるから」
「ふざんけんな。給料も払わねぇブラック企業が」
「あんだとこら?」
「あぁ!?」
クスクス
「二人とも仲良しですね」
「「仲良くねぇ!!」」