第3章 そろそろ登場しておきたい銀色
「買い出しを手伝って頂いた上に送ってもらって
申し訳ありません!でも助かりました!
少し遅くなったけどなんとかご飯の支度間に合いそうです」
急いでるならこれで送るぜと坂田さんのお言葉に甘えてスクーターの後ろに乗せてもらった。
少し恥ずかしいけど落ちないように背中に掴まる
「いやいや俺の方こそ本当に悪かった!
訴えるーとか言われたらどうしようかと思ったからね!
ところでそんな大量の食材買ってナルミちゃん
どっかの寮母とかやってんの?」
「あはは。確かに寮母みたいな感じですね!
私この前から真選組の女中やっているんです」
「しっ真選組だぁ!?」
「?はっはい」
「アイツ等こんなかわいい子女中に雇って下心の塊じゃねーか!大丈夫?何か嫌なことされてない?いや!されてるに決まってる!わかった!何か弱味を握られて女中にされたんだな!あの変態軍団!ナルミちゃんにあんなお世話からこんなお世話までしてもらって………
うっ!うらやましいじゃねぇかぁぁぁ!」
「あの…坂田さん?」
遅ぇ!!
いつもなら買い出しから帰ってくる時間だが
いまだにナルミが帰ってこねぇ
道に迷ったのか?
いや、何か事件に巻き込まれているんじゃ…
『あれ?副長どこか行かれるんですか?』
「タバコ買いに行ってくるだけだ」
そう言って足早に屯所を後にした
『??タバコならさっき山崎さんに買いに行かせてなかったか?』