第13章 同郷
「土方さん、最近ナルミさんとはどうなんでィ。」
「あ?どうって上手くいってんじゃねーの」
「全く、呑気なお方でさァ。」
「あん?なんだよ」
「まっ、しっかりナルミさん捕まえといてくだせぇよ?」
すれ違い様にポンっと土方の肩に手を置き
スタスタと去っていった。
「なんだあいつ……」
「ナルミ、今度の非番はどこか行くのか?」
土方は晩ごはんを食べながら洗い場で洗い物をこなすナルミに話しかける
「はい!ここに出かけます!」
水で濡れた手を拭き、いそいそと懐から一枚のチラシを出す
「ポムポム○リンカフェだぁ?!」
「はい!」
ナルミはキラキラとした顔でぺらぺら話し出す
「私そのキャラクター大好きなんです!江戸ってほんとにすごいですよね!田舎にはこんなのなかったです!」
「なんだこの肛門丸出しの黄色い犬は、てかコイツ犬なのか?」
「そこが可愛いポイントなんですよ!」
肛門丸出しが可愛い?ったく女つーのは訳がわかんねーな
「おい、これ誰と行くんだ?チャイナか?
わりーけど俺はここさすがにきついぞ…」
鬼の副長がポムポム○リンカフェで茶なんてできねぇ!