第13章 同郷
「あははは!大丈夫ですよ!ここは田舎の幼なじみと行くんです。」
「田舎の幼なじみ?」
「はい!一週間だけ江戸に来ていてるので久しぶりに遊ぶ約束をしました!」
「そうか。楽しんでこいよ。」
ホームシック気味だったから会えて良かったじゃねーか。そういうところは女同士で行った方が楽しめるしな。
「ポムポム○リンのお土産買ってきますね!」
「……いや、いらねぇ」
非番の日
ナルミはフンフン♪と鼻唄を歌いながら鏡台の前に座り、身支度をする
「あー楽しみだなぁ!」
さて、そろそろ屯所を出る時間と
荷物を巾着に入れ自室を出た。
「あり?ナルミさんお出かけですかィ。」
「はい!ポムポム○リンカフェに行きます!」
廊下で沖田に出くわしたナルミは
カフェのチラシを見せる
「へぇ。案外可愛らしい物が好きなんですねィ。誰と行くんですかィ?チャイナならこんな量が少ないキャラクターメニュー満足しませんぜ?」
「田舎の幼なじみと行くんです!」
「……………そうですかィ。気をつけて行ってきてくだせェ。」
「はいっ!では!」
田舎の幼なじみねィ。
もしかしてあの男のことか?