第13章 同郷
数日後
いつものように買い出しを終えたナルミは
スーパーから屯所までの道を歩いていると
「ナルミ?」
誰かから呼ばれる声がした。
え?っと
振り向くとそこには
「やっ大和!?」
田舎の幼なじみ、大和の姿があった。
「やっぱりナルミだ!久しぶりだな!
元気だったか?」
「久しぶり!!うん!元気にやってるよー!
どうして江戸にいるの?!びっくりだよ」
「江戸に修行に来てるんだ!っと言っても一週間だけだけど。」
「修行ってもしかしてあの夢まだ追いかけているんだね!大和ならできるよ!応援してる!」
「ありがとうナルミ。しかしナルミは相変わらず綺麗だな。街中で目立ってたからすぐ気づいたよ」
「そんな、大和の方こそ」
久しぶりの再開にお互い喜び
会えなかった時間の話に花を咲かせた。
「あっ!もうそろそろ行かないと。」
ナルミは時計台の時計に目をやり
夕飯の準備の時間が迫っていることに気づく。
「俺ももう行かないと!ナルミに会えて嬉しかった!」
そう言ってギューっとナルミに抱きつく大和。
「うん。私も嬉しかった!」
ナルミも大和の腰に手を回しそれに応える。
「また会おうな」
「うん!会いたい!!」
「とんでもないもの見ちまったぜィ。」
その様子を沖田は偶然目にしてしまった。