第12章 1日キャバ嬢
「ナルミ、悪かったな」
「え?何がですか?」
「キャバ嬢共にベタベタさせちまって。
気分悪かっただろ?」
「いえ!土方さんは素敵ですから皆さんの気持ちわかりますよ!」
ニコニコと無邪気な笑顔を向けるナルミに
ガクッとずっこける土方
「もっとこう…ベタベタしないで!とかこう…」
「え?何ですか?」
「いや…なんでもねぇ」
そう言ってナルミの頭を撫でる土方
「?」
「ほらほら!土方さんも受付に行ってください!
ナルミちゃんはこっちよ!」
お妙はナルミの手を取りグイグイと
引っ張っていく
『いらっしゃいませ!ようこそ!すまいるへ!』
「よーこそ。」
『ちょっと土方さんもう少し愛想良くしてくださいよ。そんなガン飛ばしてお客様向かえないで下さい。』
ちょんまげの店長に耳打ちをされる土方
『おっ!今日は新しい子入ってるね!
あのお妙ちゃんの隣に座ってる女の子誰だい?』
常連らしき客はさっそくナルミに興味を持った。
『あの子は今日1日ヘルプで働いているナルミちゃんです!ご指名されますか?』
ちょんまげの店長は常連客にナルミを紹介した。
『そうだな!じゃあナルミちゃん指名するよ』
「あぁ?!てめーなぁに
ナルミを指名してんだ?コラ?殺すぞ!」
『ひぃぃぃぃ!』