第15章 お菓子よりも【紫原】
ちんを部屋へ案内してから、台所に戻って2人分の温かいココアを用意して部屋に戻った。
俺はベッドに座ってちんを呼んだ。
紫原「ちん、おいで~。」
ちんは顔を赤くしながら俺の足の間に座った。
それから俺はちんを後ろから抱きしめた。
紫原「ん?」
『どうかした?』
紫原「ちん甘いにおいがする~。」
『あっ分かる?実はここに来る前に家でクッキー焼いてきたんだ。はい、これ。』
紫原「わ~い、ちんのクッキーだ~。」
俺はちんを抱きしめたままクッキーを食べ始めた。
紫原「ん~、やっぱりちんのクッキー美味しい~。」
『喜んでもらえて良かった。』
ちんの作る料理はどれも美味しいけど、俺はその中でもクッキーが一番好きだった。
それは良いけど…ちんがさっきからずっと俺のことを見てる。
どうしたんだろ?