第1章 偶然が生んだキセキ【黒子】
『はぁ…。(テツくんと本を貸し借りするのはいいけど、最近、テツくんと話すだけで妙にドキドキする。絶対に恋だよね。)』
黒子「あの、 さん。」
『へっ!?あ、てっテツくん、な、何?』
黒子「(なぜそんなに驚くんでしょうか。)これ読み終ったので返そうと思って。ありがとうございました。」
『どういたしまして。』
黒子「……。」
『て、テツくん?』
黒子「あ、あの、今日一緒に帰りませんか?」
『ど、どうして?』
黒子「その、お互いに本を読み終わって、詳しく感想を言ってないと思いまして。それで、一緒に帰りながらと思ったんですが…。」
『言われてみればそうだね。いいよ。私もテツくんの感想聞きたい!』
黒子「では、また放課後に。(今日こそは…。)」
『うん!(どうしよう、勢いでOKしちゃった。私の心臓持つかな。)』