第1章 偶然が生んだキセキ【黒子】
※どちらsideでもありません。
※2人とも小声で話しています。
黒子「さんも、この本借りるんですか?」
『うん。あっでも、黒子くん先に借りていいよ。私、読むの遅いし。』
黒子「大丈夫ですよ。僕、他にも読みたい本があるので、どうぞ(ニコッ」
『(笑顔が眩しい)…そう?じゃあ先に借りるね。読み終わったらすぐに知らせるから。』
黒子「お願いします。」
それから何週間か経ち…。
黒子「あの、さん。」
『何?黒子くん。』
黒子「もし良かったら、この本読んでみませんか?ぜひさんに読んでほしいと思ったんですが…。」
『えっ、私に!?』
黒子「はい。(やはり迷惑でしたでしょうか…)」
『ありがとう、すっごく嬉しい♪あ…あの、私も黒子くんにオススメしたい本があってさ。』
黒子「本当ですか?(なぜだろう、僕もすごく嬉しい///)」
『うん。これなんだけど…。』
黒子「ミステリですか。面白そうですね、ありがとうございます(ニコッ」
『(良かった。断られるかと思った。)』
それから私と黒子くんは、お互いに気に入っている本を貸し借りするようになった。
それと、本を貸し借りしていくうちに距離が縮まり、お互いを名前で呼ぶようになっていった。