第3章 次はオレの番【黄瀬】
※多分、どちらsideでもありません。
『あの先生、どうして教室に来たんですか?それに頼みたいことって…。』
先生「今から説明する。」
ガラッ。
先生「待たせたな。」
黄瀬「あ、来た。って、何でっちが一緒に居るんスか!?」
『えっと、私にもさっぱり…。』
先生「それを今から説明する。黄瀬、前にも言ったがこのままだと赤点の可能性がある。」
黄瀬「はい…。」
先生「そこでだ。、お前こいつに勉強を教えてやってほしい。」
『へっ!?』
黄瀬「はいっ!?」
先生「嫌なら断わってもらって構わない。」
『嫌ってことはないですけど、どうして私なんですか?私、人に教えられるほど成績良くないのに。他にいるはずじゃ。』
先生「う~ん…、なんとなく。」
『な、なんとなくって…。』
先生「冗談だ。部活で2人はよく喋ってるって聞いて、だったら話しやすい方が勉強も楽しくできるんじゃないかと思ったんだよ。」
黄瀬「確かにそうッスね。」
先生「だろ?じゃあ決まりな。2人ともテスト期待してるぞ~。俺まだ仕事あるから戻るな。あ、教室の鍵よろしく。」
『はい。』
黄瀬「はい。」
ガラッ、バタン。
…………………………………。
『先生って何考えてるか全然分かんない。』
黄瀬「そうッスね。」
『まぁ先生の言う通り、1人で勉強するより2人でやった方が楽しくできるし、2人でやろっか。』
黄瀬「本当にいいんスか?」
『うん、いいよ。教える方も解らなかった問題が、解るようになることもあるし。それに勉強はかどらなくてどうしようって思ってたところだから。』
黄瀬「じゃあ、よろしくッス!」
『こちらこそよろしくね(^-^)解んなかったら、ハッキリ言ってくれていいからね。』
黄瀬「分かったッス。」
『では、さっそく始めようか。』
それから私と黄瀬くん、2人での勉強会が始まった。