第2章 私にとっても大事な日【高尾】
部活が終わり部員がほとんど居なくなった時、体育館には私と和くんが残っていた。私は勇気を出して声をかけた。
『(やっぱり今日言わないと意味がない!)和くん!!』
高尾は黙っての方を見た。
『あの…、えっと。』
高尾「昨日…。」
『え?』
高尾「昨日の放課後、と真ちゃん、用事があるからってオレの誘い断ったよな?それで、どうせ暇だからと思ってオレ1人で商店街歩いてたら見ちゃったんだよ、2人が一緒に居るところ。どうして一緒に居たんだ?」
『!?それは…。』
と、私が言いかけた時、後ろから声がした。
「高尾、お前は何か勘違いしているのだよ。」
『緑間くん!?』
緑間「確かに一緒に居たのは事実なのだよ。だが理由がある。オレは一昨日、にお前への誕生日プレゼントにいい案が浮かばないと相談された。それで、昨日はちょうど部活が休みだった。だから一緒に買いに行っただけなのだよ。」
高尾「オレへの誕生日プレゼント?」
『そうだよ!!私、和くんに喜んでもらいたかったの。でも何をプレゼントしたらいいか分からなくて悩んでた。それで緑間くんに相談したら、一緒に選んでくれるって言ってくれた。それに、確かにプレゼントする物も大事だけど、気持ちの方がもっと大事だって教えてくれた。』
高尾「…。」
『私、和くんのことが大好き!いつも私のこと気にかけてくれてありがとう。和くんの誕生日は私にとってもすっごく大事な日だよ。誕生日おめでとう、それと、生まれてきてくれてありがとう(*^^*)』