第39章 好きな物
包「自己紹介しなくても知ってるし……」
鶴「ははっ!そうだよな!
よろしくな、包丁藤四郎
何か困ったことがあったらなんでも俺に聞け
まぁ、保護刀としてだが……ようこそ、里親本丸へ」
どこから出したのか両手いっぱいの飴やチョコレート等のお菓子
それを包丁に差し出すと包丁も目を輝かせる
私には懐かなくてもそれでいい
ほかの刀と楽しく過ごせれば
後ろから微笑ましい姿を見つめる
包「ま、まぁ!受け取ってやらなくもないぞ!」
鶴「お!道中色んなやつに菓子もらったんだな!もうカバンがいっぱいだ」
時間を見るとそろそろ夕時だ
私も懐からマドレーヌを出して包丁の前に出す
自「私からも、マドレーヌだ」
包「……お菓子言葉のようにはなってやらないからな!」
自「ちょっとした願掛けさ
鶴丸、包丁のこと頼んだよ」
鶴「サーイェッサー」
厨へ向かい中を除くとケーキやお菓子、歓迎会の準備が進んでいるらしい
燭「あ!主くん包丁くんに嫌われてるんだって!?良かったね!
まぁ!僕は包丁くんと仲良くなったけどね!」
自「相変わらず言いたい放題だなお前……(笑)」
燭台切とは特別仲が良くなった訳では無い、が
この本丸には馴染んで心の病も落ち着いた
基本私には容赦がなく気に入らないことがあれば軽くだが蹴る叩く嫌味を言う、こんな調子だ
個性が強すぎる結果がこれ
歌「ほらほら喧嘩しない」
光忠に軽いチョップをする歌仙が生クリームを絞ってケーキを飾り付けしていく
光忠と歌仙がもっぱらこの本丸の厨番長だ
亀「燭台くん、出来ればその言葉僕に投げかけてくれないかな!!!!!!」
燭「亀甲くんうるさいから落ち着いて静かに腕を酷使してメレンゲ作ってくれないかな」
亀「はうあ……!
今日もサービスが凄いね……!体全身が疼くよ!!!!!!!!!!」
燭「サービスしてるつもりは1ミリも無いんだけどね亀甲くんはおバカさんなのかな?」
亀「おバカですもっと罵って」
燭「嫌、今から放置プレイね早くメレンゲ作って」
亀「喜んで!!!!!!!!!」
そして亀甲は進んで厨の手伝いをして光忠に罵ってもらい後に私から褒められる
このローテーションで毎日毎日楽しんでいるらしい
バランス取れてるんだか取れてないんだか……