第36章 はじめてのおいしい
次の日すぐに私と政府だけで光世が居た本丸を尋ねた
何故、光世を追い出したのかを聞きに行く為じゃなかった
何故見えていたのに
憑いていたものを取らなかったのか__。
審「私の力では限界がありました
目はいい方で、自本丸と他本丸の子達の区別も付きます
ですが、目がいいだけでは
あの子についていたものは引き剥がせなかった。
あの子を残して10の犠牲を出すよりもあの子を追い出して1の犠牲を出した方が良いに決まっています。」
自「そうですね。
あなたの考えは正しい。
弟さん」
ソ「...」
自「そういう事なのでお兄さんを預からせていただきます
お兄さんもここの本丸に戻る意思はもう見受けられませんのでそれで宜しいでしょうか」
ソ「兄弟が楽しいならそれでいいさ(笑)
とても繊細で根は優しい兄弟だ、その意思も俺達を傷つけないためだろう
...兄弟を笑顔にさせてやってくれ」
悲しそうに笑ったソハヤノツルキの顔
彼にそっと微笑んで御暇をする
でもタイミングが悪かったのか
それとも狙ったのか。
政府さんのケータイに1本の不幸な電話が届いた