第32章 ラジオ放送
歌「僕が主から聞いた話ではこんな感じかな
これは伽羅の書類
大きなアルバムとは別に一人ひとりに小さなアルバムもあるんだ
このアルバムはこちらに来た直前の写真と伽羅が居た本丸の写真を集めたもの」
赤と黒のアルバムで金色の龍が綺麗に描かれていて細い背表紙に達筆な字で大倶利伽羅と書かれている
でも
鶴「こんなトラウマの塊のような物なんで作ってるんだ」
歌「これからの子達に見せるためさ
楽しそうな写真ばかり見せても逆に不安を与えてしまうこともあるんだ
その時のために皆が皆最初楽しかった訳では無いんだよ、大丈夫だよと言うことで作ってるんだ
食事にも異常があった場合はその写真もある
...あったこれが最初の頃の伽羅の食事だ」
鶴「今亀甲が食べてるものと似てるな」
歌「2ヶ月これを食べてて僕が来てからやっとこさ普通の食事ができるまで改善されたんだ」
伽羅坊のこれまでの事を聞かせてもらった
虐待で虫を食べさせられたりとかなり悲惨なものだった
その後歌仙が黙りこくって俺らを見つめる
歌「あと伽羅は性虐待も受けていてね
少し依存症も入ってるんだ
まぁ僕も三日月も前の本丸で毎日のように相手をしていたから入ってるんだけどね」
鶴「性依存症というやつだな?」
歌「うん、本当雅じゃないよね
でも主はそんな僕達を受け入れてくれるんだ
普通のみんなと同じような人間、刀として
あんなに小さな体で受け入れて
でもその先へは絶対に僕達を踏み込ませない」
光「交わってるの...?」
歌「もう数え切れないくらいね
伽羅は僕達以上に交わってるんじゃないかな?
でも伽羅はもう依存症は半分抜け出してる
今は交わってる時だけ主を独り占めできるからそれで交わってるようなものだね
いつ別れが来てもいいように伽羅なりに頑張ってるんだ」
光「伽羅ちゃんの事僕達よりも知ってるんだね...」
歌「前の伽羅がどんなだったのかは君達しか知らないだろう?
僕も今まで一緒に過ごしてきた伽羅しか知らないよ
これから自分達しか知らない伽羅を知ればいいのさ
そのためにはまず主とも伽羅とも仲良くしないとね(笑)
絶対無いだろうが主が君たちを嫌ってしまったら伽羅もそうなってしまう
元も子もない(笑)
気が向いたら主の部屋へ行ってみるといい
そのアルバムだけじゃないこれまでの僕達の記録がたくさん置いてあるよ」