第30章 鶴丸国永と燭台切光忠
自「...血だらけ...どうしたの
なんでここの場所がわかったの?」
鶴「審神者から逃げ出してきたんだ
それで光坊を連れて山道走ってたらいつの間にかここに居た
お願いだ、俺は煮るなり焼くなり好きにしてくれ
だが光坊だけは光坊だけは助けてやってくれ!」
燭台切の方に目を向けると確かに今にも死にそうな状況だ
お願いだ、お願いだと地面に頭をこすり付けてる鶴丸国永を見ていると後ろから「主...」と聞きなれた声が聞こえた
自「倶利伽羅、こっちに来て」
大「...っ...」
恐る恐る私の隣に座り私の顔を見る
自「他の本丸から逃げてきたらしい
嘘か本当かは分からないが
倶利伽羅、お前がこいつらを引き入れるか、それとも見捨てるか決めろ」
大「...主の好きにしたらいい...」
視線を泳がせて少し目に涙をためている
自「主はお前に聞いてるんだ
お前はどうしたいんだ」
後ろにはいつの間にか政府さんが居て少し頷いて静かに見てくれている
時間が経つにつれて倶利伽羅の目からボロボロと涙がこぼれはじめて私と政府さんを見て血だらけの二人に目を向ける
鶴「は、ははっ(笑)
きみ、そんなふうに泣けたんだな(笑)」
大「......たぃ...」
自「...ん?」
大「一緒に...居たい...」
自「その言葉をずっと待ってたよ、縄を解いてやってくれ
すぐに手入れ部屋へ」
「正気ですか!」
自「まぁスパイだったとしても
契約しちまえばこっちのもんだからな(笑)
ほら倶利伽羅、一緒に手入れしてあげよう」
政「...私も忙しくなるわね...(笑)」