第16章 迷子の猫
数「おかえりなさい主
どうしました?」
自「少し気になる子を見つけた」
そう言えば今日の近侍は数珠丸か
本丸に帰ると起きたようで数珠丸が私の部屋で待っていた
着替えを手伝ってくれてすぐに私服に着替えケータイで政府さんに電話する
自「パソコン...パソコン...あった...
...あ、政府さん?
ごめん調べてもらいたい本丸があるんですけど...5-11...うん...五虎退五虎退
...特に異常はないって...おかしいでしょ
ちゃんと調べてんの?
......はぁ?
今すぐその政府さんここに連れてこい
いいから連れてこいっつってんだよ
...じゃあ電話でいいから早く出せ」
あそこの政府ちゃんと仕事してねぇし
ふざけんじゃねぇ...
何処が異常じゃないんだよ
めんどくさいからって細かい所まで確認しないのは政府としてやったらダメだろ
耳元でオルゴールがなりやみ女の声が聞こえてくる
「はぁい、お電話変わりました〜」
クソみたいに面倒くさそうな声だ
高い声でブリブリの喋り方
一瞬でわかる
こいつ猫被ってやがる
自「5-11の本丸あんた担当ですよね?
ちゃんと調べてますか?」
「ケチつけるのぉ?
ちゃんと調べてるよぉ!」
自「それじゃあそこの五虎退、体に変な跡とかあるの知ってるでしょ?
政府はそれが仕事だからね」
「あぁ!あの跡ね!
転んで消えないって言ってたの!
そんな里親本丸さんが気にすることじゃないよぉ!」
転んで首に掴まれたような痣なんか出来るわけないだろ
でも知ってるって事は何か知ってるんだな...?