第2章 初めまして。
一時保護。
その言葉に引っかかった
大「何故保護した...
一時とはなんだ。
この後俺はどうなる。」
審「私と契約が成立すればここの本丸の一員となります。
契約ができなければ......刀解処分となります...」
刀解処分。
その言葉に冷や汗が出る
肉体を持ってしまった男士は刀解をする際手足をもがれるような痛みが走る。
そう聞いたことがある。
実際、俺の本丸ではそれがあったから分かる
肉体を持っていた粟田口の五虎退、浦島虎徹が刀解処分された際けたたましい悲鳴が本丸中に響いた
俺は近侍だからその光景をずっと見ていた
五虎退や浦島が妙に俺に懐いていたのも知っていて助けを求めて伸ばしてきた手を見て見ぬふりした
俺が再び見た時は泡を吹いて光のなくなった目で俺を見つめていた、手を伸ばした時には光に包まれて肉体は消え去っていた
肉体を持っていなければ痛みも感じず何も分からないままいける
でも1回でも肉体を持ってしまえばこの肉体の命が尽きるまで戻る事は出来ない。
でもそれが苦しくて辛い事と言うのは痛いほど知っていた。
審「...食事を用意しました。
大倶利伽羅、大広間へ」
呼ばれたことで我に返って部屋から出ていく審神者の後を静かについて行った