第12章 告白
〜来島side〜
あの風紀委員を見つけて話をつけなきゃならないっす。
私は放送室まで走った。
キィーン
来島「3年Z組風紀委員!近藤勲!土方十四郎!沖田総悟!山崎退!今すぐ3Zの教室に来るっす!」
来島「やっと来たっす。」
近藤「俺達だけでよかったのか?咲耶ちゃんも…」
来島「それは必要ないっすよ。単刀直入に聞くっす。どうして咲耶を晋助様から遠ざけたんっすか。」
私は一番の発端を質問した。やはり予想通りの答えが帰ってきた。
沖田「土方さんが新井に惚れたからでさぁ。」
やっぱり…
ガシッ
私は土方の胸ぐらを掴んでいた。
来島「だからって…だからって!なんで咲耶をわざわざ遠ざけるんっすか!?なんで咲耶と晋助様の中を壊すんっすか…」
私は泣いていた。
来島「今、咲耶は泣いてるっす。もう、泣かせないであげてほしいっす。咲耶は、中学の時枯れるほど泣いたっす。もう、咲耶の泣き顔は見たくないんっすよ…」
私はズルズルと崩れ落ちるように座りこんだ。
近藤「大丈夫か?」
来島「私は大丈夫っす。お願いっす。咲耶を諦めてくださいっす。」
私は頭を下げた。
泣きながら頭を下げた。
土方「もういい。」
来島「へ?」
土方「最初っから勝ち目はねぇんだろ。だったらもういいさ」
と、私の前に手を出す。私はその手を取り立ち上がる。
土方「二人も女を泣かせるたぁ、俺ァ男失格だな」
そう笑い、クシャッと私の頭をなでた