第11章 涙
『おはよう。』
妙「おはよう。」
神楽「おはようアル!」
私は昨日のことで寝れなかった。副委員長にキスされた恐怖と高杉くんに拒絶されてしまった悲しみで涙が溢れてしまった。
妙「咲耶ちゃん。元気ないわね。どうしたの?」
神楽「言ってみるヨロシ!いえば楽になることもあるアルヨ!」
『大丈夫だよ。ありがとう。』
私は風紀の見回りに行こうと戸を開ける。目の前には高杉一派。
『おはようございます。高杉さん』
高杉「よぉ。女風紀委員」
『おはよう。また子ちゃん。河上くん。武市さん。岡田くん』
私は高杉に一礼するとそのまま教室を出た。
やっぱり前のようには戻れない。
私は人通りの少ない階段で泣き崩れた。