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不良と風紀委員【3Z】

第8章 祭


高杉「そろそろ花火始まるぞ。向こう行くか?」
『うん。』

また手を繋ぎ、歩きはじめた。

ああ。幸せだな。

ふとそう思う私だった。

ヒュルルルルル
ドォーン

『綺麗…』
高杉「ああ。」

私達は花火を見ていた。
色とりどりに打たれる花火はなんとも美しい。

高杉「新井」
『なぁに?』
高杉「目ぇつぶれ」
『え?う、うん。こう?』

チュゥ

私は目を見開いた。
そこには目をつぶった高杉くんの顔。
キスされているんだ。と思いまた私は目をつぶった。

高杉「抵抗しないんだな」

私は黙ってしまった。遊びかもしれないからだ。

高杉「まあいいか。帰るか。」
『そう…だね…』

まだ一緒にいたいという気持ちを押し殺し、高杉の意見に合意した。

そして高杉くんは私の手を引き、人混みと逆方向にあるきだす。

『た、高杉くん!?』
高杉「今じゃ電車混んでるだろ。時間ずらすだけだ」

ただそれだけの理由で少しでも長く一緒にいられるというのがうれしかった。





『送ってくれてありがと』
高杉「たとえ喧嘩が強え馬鹿女でも一応女だしな」
『バカって私のことか!?私のことなのか!?』

うるせぇとデコピンを食らった。

高杉「じゃあな。」
『高杉くん!』
高杉「なんだ」

と言って私の方に振り返った

『誘ってくれてありがとう!!』
高杉「ああ。」

私はひらひらと手を降る高杉くんの背中をずっと見ていた。
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