第6章 恋
ガヤガヤ
お昼。私達は教室でお弁当と食べていた。
『はぁ…』
妙「咲耶ちゃン。どうしたの?」
『ううん。何でもな…』
神楽「高杉に惚れたアルカ?」
私はそう言われボンっと顔が赤くなった。
神楽「図星アルカ〜。でも良かったナ!」
『えっ?』
妙「前から男の子とは少し距離をおいてたでしょう?だから男の子が嫌いで恋なんてしたくないんじゃないかなって思ってたの。」
神楽「だから私達、咲耶に好きな人ができたことが嬉しいアル!」
神楽…お妙…
妙「じゃあデートしてみれば?」
『はい!?』
神楽「これネ!」
ダンっと机にたたきつけられたのは花火大会こと夏祭りのチラシ。
妙「もう夏休みになるでしょ?だからその夏休みに思い出を作ればいいのよ!」
神楽「そうネ!浴衣着て高杉と手ぇ繋いで花火見るアル!」
『ハードル高いってば!!』
お昼が終わり、私の耳に先生の話はほぼ入ってこなかった。
あたまのなかはお祭りのことでいっぱいだった。