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好きは生命の数だけある…!

第1章 episode.00



陽「…未だに信じられない」

颯「何が」

陽「あんたが猫だって事」

颯「でも、本当だ」


ほら、と腕を捲って見せられたのは左腕の赤い線。


陽「あ、昨日の…!ちょっと待ってて」


慌てて立ち上がる私の腕を掴む彼に振り返り


颯「これくらいの掠り傷、大丈夫。それより…腹へった」


それと同時に彼の腹部から聞こえた音に、はっとして腕を離してもらって今度こそ立ち上がり財布を手に取る。


陽「何食べたい?それとも一緒に行く?」

颯「……?どこに?」

陽「コンビニ」

颯「人間は作るんじゃないのか?」

陽「勿論、作る人もいる。でも、私はコンビニ」


人間=作るってイメージか…痛い。
私だって作れるなら作りたいよ…でも、無理なんだ。


颯「行く」





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