第2章 動き出す気持ち
かなめside
朝目が覚めても…
どうしても昨日のことが頭から離れない…(涙)
ほっぺたに唇が触れる感触が
まだ残っている気がして
昨日から擦りすぎて
少しヒリヒリと痛むほっぺた
さらにごしごしと強く擦る………
よりによって
章ちゃんの前であんなこと……
勢いあまって
私を心配して
追いかけてきてくれた章ちゃんに
あほなんて暴言まで吐くはめに………(涙)
やっぱり
すべて大倉忠義が悪いんだ……!!
誰にも言ったことはないけれど
私には好きな人がいる……
初めて会ったときから
その人だけは他の人とは違って
キラキラと輝いて見えた…
その人は
私を"かめちゃん"と名付けた張本人
章ちゃんだ………。
出会った時にはすでに彼女がいて…
だから私は
側にいられるだけで……
名前を呼んでもらえるだけで…
それだけで満足だった……
それは大人になっても…
章ちゃんがアイドルになっても変わらない…
大切に守ってきた気持ち
だったのに…………