第5章 最強のライバル出現?
大倉side
俺の目の前で
安の唇がかめちゃんのほっぺたに触れて
俺じゃない他の誰かが
かめちゃんに触れただけでも
ありえへんのに
安にキスをされて
なんだかほんのりと赤くほっぺたを染めた
かめちゃんが妙にかわいくて
余計に腹が立つ!!!
何を言えば良いのか分からないまま
かめちゃんの手を握り
不安や…イライラや…悲しさ…
たくさんの感情と一人葛藤していると
不意に繋いだ手が引っぱられ
後ろを振り向くと
心配そうに俺の顔を見つめる
かめちゃんと目が合う…
俺を見つめて何か言いたげに
唇を開くかめちゃんに
どんな言葉がその唇から飛び出すのか
なんだか少し怖くなって
何も言えないように
少し開いたかめちゃんの唇をキスで塞いで
安の唇が触れたほっぺたにも
同じようにキスをする…
かめちゃん「大倉さん…?」
そう不思議そうに
俺の名前を呼ぶかめちゃんを抱きしめて
「消毒(笑)
何も言わんでええから…
ただこうやってずっと
俺の腕の中におって…?」
そう耳元でで囁くと
俺の背中に
かめちゃんの小さな手が触れて
かめちゃん「ずっとここにいる…」
小さくそう呟いた…