第4章 気付かされる想い…
「もしもし…?」
恐る恐るスマホを当てた私の耳に
大倉「かめちゃん!?
聞きたいことがあるんから
今すぐ家の外に出てきて?」
なんて早口に捲し立てる
大倉さんの声が聞こえてきて
訳がわからずに
「なんで…外に…?」
そう聞いた私に
大倉「ええから今すぐ!!」
なんて有無を言わさず電話を切る…
一つ小さくため息を吐き出し
上着を羽織り外に出ると
マンションの前に
大倉さんが立っていて
私を見つけると
私を車の助手席に押し込み
怒ったように車を走らせる…
「急にどうしたんですか…?
それに何か怒ってますか…?」
不機嫌そうに前をま向いたまま
車を走らせる大倉さんに
そう声をかけると
大倉「好きな人…
かめちゃんの好きな人は
いったい誰なん!?」
前を向いたまま
そう私に問いかける…。
「私…の好きな人…?
何でそんなこと…聞くの…?
だって大倉さんは
知ってるじゃないですか…?
私が章ちゃんを好きなこと…」
私がそう答えた瞬間
車は急ブレーキをかけて止まった…