第4章 気付かされる想い…
真っ暗な部屋の中
ピカピカ光るスマホに手を伸ばし
耳に当てると
安「大倉…?」
なんて思い切り元気のない
安の声が聞こえてくる…
「何…どうしたん(笑)?」
安「かめちゃんが…
大人になってしまった…(涙)」
「うん…ごめん…
まったく意味が解らへん(笑)」
安「かめちゃんにな…
好きな人が出来たみたいやねん…
なんかもう俺悲しいわ…(涙)」
安は今いったい
何を言うてんるんやろう(笑)?
かめちゃんの好きな人は
安やのに…
安のはずやのに…?
訳がわからなくて何も言えない俺に
安は遠慮なく話続けて
安は「俺な…?
今日かめちゃをに告白された…。
ずっと好きやったって言われて
正直すごく嬉しかった…。
自分に彼女がおること
一瞬忘れそうになったぐらい(笑)
でも今かめちゃんの中には
俺よりもっと大切な人が
おるみたいやわ…
そいつのこと想って
泣いてるかめちゃん見てたら
なんか悔しいし…寂しいし…
なんかもう俺
感情ぐちゃぐちゃになっちゃった(笑)」
一人満足いくまで喋り
電話を切る…。
真っ暗になった部屋の中
スマホをベッドに放り投げ
頭を抱える…
訳がわからへん…
かめちゃんの好きな人が
安じゃないなら
安よりも好きな人が出来たんなら
それは…
いったい誰やねん!?