第4章 気付かされる想い…
大倉side
"一度だけ…"
そう言って俺は
かめちゃんをこの腕で抱きしめた…
そして抱きしめた瞬間
分かってしまったことが一つ…
いままでの俺の中の
もやもやもイライラも
すべてはこのせいやったんや…(笑)
かめちゃんを見てるだけで笑顔になれる…
笑ってくれたら嬉しくなって…
泣いてたら守ってあげたくなるし…
安を想うかめちゃんを見ると
胸が引き裂かれたみたいに痛くなる………
その全部は俺が
かめちゃんを"好き"やからなんや…
抱きしめた腕からかめちゃんは飛び出して
今俺の腕の中には
かめちゃんの温もりだけが残ってる
ごめんな…かめちゃん………?
でも俺は…………
かめちゃんのことを
本気で好きになってしまったみたいやわ……