第3章 ドキドキする手と安心する手…
大倉side
安「なぁ…大倉…
最近かめちゃんが付き合い悪いんやけど
何でやと思う……?」
テレビ収録の休憩時間
ふいにそう安に聞かれて…
「さぁ…?
ただ忙しいだけなんちゃうの………?」
そうしれーっと答えたものの
実は俺がプロデュース終わるまで
会っちゃいけません令を出してるなんて
口が避けても言われへん(笑)
そんなこととは知らんと
安「そうやけど…でもな…?
今までは俺が誘うとどんなに忙しくても
顔だけは出してくれたのに…
なんかすごい寂しいわ……(笑)」
そう言ってしょげた顔をする安に
「なぁ…その安が感じてる寂しいは…
どういう寂しいなん…?
かめちゃんに会われへんのが寂しいん…?
それともただ断られて寂しいん…?」
そう聞いてみると…
安「そんなん…よく解らんわ(笑)
かめちゃんは俺にとって
いつも側にいてくれる大事な友達やから…
なんかもう…空気的な存在?」
なんて答えが返ってくる…
「安…ちゃんと解ってる…?
空気は無いと生きてかれへんて…?」
そう言った俺に安は
"そんなん知ってるわ(笑)!!"
なんて笑ってたけど…
安は全然解ってないと思う…
かめちゃんがくれる温かさも
優しさも笑顔も…
その全部が
当たり前なんかじゃないってこと…。
俺がどんなに手にいれたいと思っても
手に入れられへんものを
安は無条件に
たくさんたくさん
かめちゃんからもらってんのに…
「ずるいよなぁ…安は(笑)」
そう俺がポツリと呟いた言葉に安は
"何が(笑)?"
なんて不思議そうに首をかしげた…(笑)