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色彩豊かなシェアハウスで

第2章 秀馬の辛い一日


「ってちょっと、ういはるが帰るまでしばらく私としゅーまんだけ?」

「あー、そうなるなー……秀馬さん、瑠璃の面倒見るの大変ですね」

うわぁ……二人だけとかやめてくれよ……。

「じゃあ、俺行くわ」

「いってらっしゃーい」






部屋に荷物を置いた俺はすぐにリビングに行って夕食の準備を始めた。野菜を切っていると、瑠璃がエプロン姿で俺の隣にやってきた。

「しゅーまん、私もお手伝いするー」

「……いいけど、ちゃんと包丁とか使える?」

「多分大丈夫」

「なら、大根を一口大に切ってくれる?」

「任せてよ!ところで、今日のごはん何作るつもり?」

「少し寒いから、おでんにしようかなって」

「ほんと!?やったー!私、頑張ってお手伝いする!」

隣で笑う瑠璃を見て、俺は少しだが、やる気が出てきた。瑠璃の期待に答えるためにもしっかり作ろう……そう思った。






夕食後、二人で食器を片付けてから瑠璃に風呂に入るように促した。すると瑠璃が

「しゅーまん、今日疲れたでしょ?先に入ってきていいよ」

そう言ってくれたのでお言葉に甘えて先に入らせてもらうことにした。脱衣場で服を脱いで、引き戸を開けて中に入った。この家の風呂は一度に四人入れるほど広く、湯船ではなく温泉になっている。これも瑠璃が棟梁にお願いしたからこうなったのだ。しかも、外には二人分の大きさの露天風呂まである。シャワーもしっかりついていて、もう家じゃなくてただの温泉施設なのではと思わせられるものだった。俺は普段中の方で済ませているが、今日は露天風呂の方に行こうと思った。露天風呂に続く引き戸を開け、外に出ると冬場なのにほんのり暖かかった。露天風呂があるせいなのかもしれない。そう思いながら、俺はすぐに風呂に入った。ちょうどいい湯加減で、溜まっていた疲れが一気に取れた感じがした。

「ふぅ…………」

空を見上げると、数え切れないほどの星が輝いていた。それに見とれていると、中の風呂と繋がっている引き戸がカラカラ、と開かれた。そちらに目をやるといてはいけない人がいた。
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