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色彩豊かなシェアハウスで

第1章 シェアハウス 「color's house」


「瑠璃ちゃん?何か大きな音がし……」

道場に入って射場を覗いた。しかし、そこに居たのは……右耳を押さえながら蹲っている瑠璃だった。

「る、瑠璃ちゃん!?どうしたの!?」

俺は瑠璃を抱き抱えて聞いたが、返事は帰ってこなかった。耳を押さえている手をどかして見ると、赤く腫れた耳があった。弦が当たったのだろうか……俺は瑠璃をお姫様抱っこしてリビングに行き、クロに事情を話し、治療に必要なものを頼んでから瑠璃の部屋に向かった。部屋に入り、すぐに瑠璃をベッドに寝かせてあげた。

「瑠璃ちゃん……右耳聞こえる?」


「うん……なんとか……」

「そっか……。ねぇ、無理した?」

「……してないよ……弓の引き方少し間違えただけ……」

そう言っている瑠璃の顔は、少し赤くなっていた。

「ねぇ……熱あるでしょ。なんで言わなかったの?」

「え……だって……みんなに迷惑かけたくなかったから……」

「むしろ、言ってくれなかったことが迷惑なんだけど?」

俺がそう言うと、瑠璃はごめんなさいと謝った。

その後、俺はクロに頼んで取ってきて貰った水入りの桶とタオルを受け取り、タオルに水をつけ、瑠璃の右耳に当てて冷やしてあげた。

体温計で熱を測ると、37.5度という微熱だった。この日は勉強もしないで寝るよう言ったが、瑠璃は嫌だと言って抵抗する……。なんとか言い聞かせた後、俺は部屋を見回した。机の上やタンスの上にはゲームキャラのフィギュアだったり、クマやネコのぬいぐるみが置かれていた。いったいいくら費やしたのか……そう思いながら、俺はリビングに戻って椅子に座った。

「仕事のあとにまた色々と……辛すぎるだろこれ……」

「歩結夢がいたら明日病院に連れていかせるか……」

「もう寝たい……秀馬、先に失礼させてもらうわ」

「ん。お疲れさん」

クロは階段を上り、時室に入っていった。誰もいなくなったリビングで一人片付けをしていると、今度は別の奴が降りてきた。

「ねみぃ……水くれ秀馬……」

「何時間寝てるんだよお前は」

澤田和也……よく部屋に篭ってるやつだ……。

「ほら水」

「さんきゅ……」

毎日部屋に篭ってるが……何をしてるんだ。

「なあ秀馬。お前もう寝るのか?」

「そのつもりだが、どうした?」

「いやぁ、暇なんよ俺」

「勝手にしろ」

そう言ってから俺は自室に向かった。
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