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色彩豊かなシェアハウスで

第1章 シェアハウス 「color's house」


「そういや秀馬。黒月のやつはまた遅くなるのか?」

「ああ、今日も客がたくさん来てるから遅くなるとさ。大変だよなぁクロも」

俺と春樹の会話に出てきたクロこと高木黒月は人気スイーツ店で働いているこのシェアハウスの最年長者だ。いつも客が多いことで有名なスイーツ店は人手が足りないため、従業員は夜二十二時まで働かなければいけなかった。今までは黒月に家事等を任せていたが、このような事があってからは俺が家事をすることになっていた。

「クロの食事は帰ってきてから作り直すから心配すんな。ほら、席につけ」

俺が春樹に指示すると同時に、部屋着に着替えた瑠璃が階段を降りてきて椅子に座った。

「わぁ!今日グラタンだぁ!」

「うん。今日はいつもより寒いから多めに作っちゃったよ」

「さすが秀馬。しっかり考えてんな」

「褒めてもなんも出ないからな。さて、食うか」

「うん!いただきまーす!」

瑠璃はグラタンをスプーンで掬い、ふーふー、と少し冷ましてから口に入れた。ある程度噛むと、瑠璃は幸せそうな顔をしてこちらを向いた。

「しゅーまん!これすごく美味しいよ!」

「おかわりあるから、たくさん食べてね」

「うん!」

こんなにも好評だとは思ってなかった。これは作ったかいがあったな。春樹と步結夢の方を見ると、こちらも嬉しそうな顔をして食べていた。また近いうちにもう一回作るか……。






私は食べ終わった食器を台所に置いて、ある場所に向かおうとした。するとしゅーまんが

「今日も練習?外寒いけど大丈夫?」

「うん、平気だよ。寒くなったら戻るから」

そう言って、私はリビングの奥にある扉に向かった。扉を開けて、廊下を進んでいくと、そこには大きな弓道場があった。






シェアハウスに住む前に、私はこの家を建てた建築会社の人にあることを聞いた。『もし弓道場をつくるとしたら、どれ位の費用がかかるのか』と。
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