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色彩豊かなシェアハウスで

第3章 帰国した姉


瑠璃がそう聞いてきた途端、二階のある部屋の扉が勢いよく開かれ、一人の少女が階段を降りてきて瑠璃に飛びついた。

「おかえり瑠璃ー!」

「あわわわわっ、だ、誰!?」

「私だよー。忘れちゃったのー?」

「お、お姉ちゃん!?」









歩結夢と軽い口喧嘩をしたり、瑠璃に抱きついたこの少女は小鳥遊 音羽。俺と同じ年齢で、医学関係の学校に通っている。一ヶ月前からアメリカにある学校で研修をしていて、今日帰ってきた天才少女。しかし、こいつはよく謎の薬品を作っては人に試そうとするのだ。因みに、被害者は瑠璃以外の全員だ。また被害者がでるかもしれないから、常に注意しなくてはならない。

「お姉ちゃん、あまり変わらないね……」

「たかが一ヶ月で変わるわけないわよー」

「それもそっか」

「じゃあ私、少しやり残してることあるから部屋戻るね」

「うん。また後でねー」

音羽が部屋に戻ったのを確認した俺は、瑠璃に小声で忠告した。

「瑠璃、気をつけた方がいいぞ……」

「お兄ちゃん?どういうこと?」

「いろいろと俺らに仕掛けてきたから……いつ瑠璃に薬を盛るかわからないからな……」

「お姉ちゃんがそんなことするわけないでしょ?」

「いや、しかしなぁ……」

「お兄ちゃんは心配しすぎなんだよー。そろそろ部屋戻るねー」

そう言って瑠璃は部屋に戻っていってしまった。
とりあえず、音羽は見張っておかないとな……。







「悪いな、夕食作るの手伝って貰って」

「いいのよ。いなかった分も働かないとだしね」

夕食の準備をしていると、音羽が来てくれたので手伝って貰っていた。本人の要望でカレーになったが、どうしてまたカレーが食べたいと言い出したのか。

「アメリカでカレー食べる機会なんてないからよ」

なるほどねぇ……。全員分出来上がってから、部屋にいる奴らを呼んだ。全員が集まったのを確認してから、俺と音羽は皿を運んだ。

「そういえば、カレーなんて最近食ってなかったな」

「そうか?」

「あぁ。とにかく冬に食うものばかりだったしな」

そう言われると……そうだな。最近はおでんやグラタンといった冬のものしか作ってなかった気がする……。
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